Wonder Colors Art Project in Mexico | 前半〜国内旅行

2016年1月末から、拠点にしているドイツ、ベルリンからメキシコへ向かいました。
以前からネットを通して今回の活動の趣旨をお伝えしてきましたがついにそのときがやってきました。

メキシコには過去に2度アートフェスティバルの招集され、作品制作を実施しましたが、その中でもとりわけ色彩に関しての反応がとても強かったこと、そしてメキシコ人の性格がとても人懐っこく、オープンでとても友好的だったことなどが特に印象的でした。

ここで一つの疑問が浮かびました。もともと色彩が豊かなこの国メキシコの人柄がこのような色彩を生み出すのか、それともトロピカルでカラフルな自然がメキシコ人の人柄を作るのか ‥。
僕自身も非常に多くの色を普段から使います。微妙に色味が変わるように、同じ色でも少しずつ色を変えたり、マチエールでぼかしたりします。そこには目に見えない感覚的ななにかを多く伝えたく、日々鍛錬、追及をしています。

ここに色の探求への欲求、そしてまだ見ぬ広大な大地と多民族国家であるメキシコに再度訪れたいと思い2016年2月ベルリンより三度やってきました。

約一ヶ月に渡る メキシコ国内旅行では、50以上の場所(街、美術館・博物館、教会、遺跡)へ訪れました。

カンクン、プエルトモヘロス、イスラムへレス、バヤドリッド、メリダ、セレストゥン、トゥルム、プラヤデカルメン、イザマル、メキシコシティー、ソチミルコ、テオティワカン、グアダラハラ、カスカフイン、オアハカ、サンアウグスティン、サンクリストバルデラスサカス、チャムラ、チナカタン
ハシエンダ跡地、セノーテ、フラミンゴの生息地、テキーラ畑と工場、大規模なメルカド、古代遺跡、世界遺産、美術館、博物館、教会、そしてアートフェアなどなど
総移動距離5200km以上

カンクンに戻ってきた私は、旅を通して4000枚以上撮ってきた写真と、メキシコ国内で見られる特徴的な色(伝統的または一般的)をベースにした作品制作を開始します。

さらに現在制作拠点にしている地元カンクンの人たち、主に私をホストしてくださっている夫婦が赴任しているデザイン学校の生徒から、家にある使ってない塗料、布、不用品などを募り、作品に使っていこうと思っています。

この色彩という極めて視覚的で感覚的な共通言語に対しての大きな好奇心と興味が今回の旅を元にしたアートプロジェクトを始めるきっかけになりました。
ここメキシコは人間味に満ちた、心暖かな人が多く住む魅惑のワンダーランドです。
また、昨今の情報化の著しい発達で欲しい情報はなんでも手に入るようになりました。しかしそこに分別をつけ、自身の財産、経験としていくには、実際の場所に訪れ、直に触れなければなりません。
この交流こそ現代社会でもっとも求められていることではないでしょうか。

今回プロジェクトの前半部分にあたる旅の写真をインスタグラムに集めました。
ハッシュタグは #wondercolors_mx です。
   


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